オーストラリアのクリスマスといえば、季節は夏。
北半球では決して味わうことのできない、陽気で熱気に溢れたクリスマスを過ごします。
当然のことながら、ホワイトクリスマスというわけにはいきません。
この記事に書いてあるコト
南半球は暑い真夏のクリスマス
35℃から40℃を超える気温のもと、家族でバーベキューなどを楽しみながら過ごすクリスマスとなります。
とても暑いとはいっても、一昔前までは、北欧のクリスマスに倣って七面鳥のローストや温かいスープなどがパーティーのメインディッシュでした。
しかし、現在では、若者を中心に、冷たい食べ物やバーベキューをメインディッシュに選ぶようになり、熱帯フルーツの盛り合わせなども並びます。
クリスマス・ディナーとして夜にパーティーを開く人も多いのですが、最近ではクリスマス・ランチが主流になりつつあります。
クリスマスツリーは松の木で、各家庭で鉢植えの松の木を持っていることが多く、クリスマスになると飾り付けのために室内に移動されます。
オーナメントは北欧のクリスマスとほぼ同じで、ベルや靴下、星やジンジャークッキーなどが一般的です。
真夏のクリスマスでとても気になってしまうのが、サンタクロースの衣装です。
基本的には私たちが知っているような赤い衣装を着ていますが、イベントなどで登場するサンタクロースは、暑さのためか半袖や半ズボンで軽装していることがあります。
オーストラリアではクリスマスの数日前から年明けまえ長期の休暇に入ります。
また、クリスマスの翌日の26日はボクシングデーと呼ばれ、祝日になっています。
ボクシングデーは中世のヨーロッパに起源を持つ、長い歴史を持った祝日なのです。
クリスマスが終わり、教会に届いたプレゼントや寄付金を貧しい人々に分け与えていたことが始まりです。
このエピソードは若いオーストラリアの人々にはあまり知られておらず、ボクシングデーを「クリスマスプレゼントの箱を片付ける日」と思っている人が多いようです。
オーストラリア、夏のクリスマス
地球上には北半分にある陸、即ち国が多いため、どうしてもクリスマスを冬に迎える人口が多くなります。
真夏にクリスマスを迎えるオーストラリア。
雪や暖炉の火はなくとも、夏服シーズンまっ最中といえども、やはりクリスマスはクリスマス。
キリスト教徒が6割以上を占める国でもありますから、ツリーやデコレーション、クリスマスセールなどでやはり街中は盛り上がります。
基本的にオーストラリアでも家族、親族が揃って家で過ごす、というのがクリスマスの過ごし方。
ワインにローストビーフ、そしてデザートのプディングといったクリスマス料理を食し、ツリーの下に置かれたプレゼントを25日の朝一斉に開けるのが一大イベント。
かつてイギリスの植民地であったため、その文化が今も色濃く残っており、デザートのプディングはまさにそのものです。
いわばイギリスでいうクリスマスケーキで、ひと月ほど冷暗所で熟成させるタイプのものです。
ビーチで過ごすクリスマススタイル
クリスマスが冬に訪れる日本では考えられませんが、オーストラリアのクリスマスはみんながビーチに集まります。
夏にクリスマスがあるからこそですね。
クリスマスという特別な一日を、ビーチで楽しく過ごそう!という人が多いためで、このシーズンになると各地からビーチに人が押し寄せ、大変な賑わいになるとか。
ビーチにはサンタクロース姿のライフセーバーもいるそうで、頼めば一緒に写真撮影もしてくれます。
日本とはちょっと違う形のクリスマスですが、人々がとても楽しみにしている特別な日であることは変わりありません。
日本とは気候が逆のオーストラリアのクリスマス。
寒い冬にクリスマスを迎える日本からは想像できませんが、暑いところでのクリスマスというのもなんだか新鮮で楽しそう。
海外旅行でオーストラリアを訪れる機会があったら、ぜひ訪れてみたいですね。
オーストラリアのクリスマスツリーは青と白って本当?
日本だと、クリスマスツリーは赤や金色の暖色カラーを使ってデコレーションをしますよね。
でも、オーストラリアはちょっと違います。
オーストラリアのクリスマスは夏に当たるため、青や白といったさわやかなカラーを使ってデコレーションをすることが多いそう。
日本のクリスマスツリーとはずいぶん違った印象なので、最初に見るとビックリするかもしれません。
ツリー自体も緑色だけではないそうなので、同じクリスマスツリーでもずいぶんと印象が異なります。
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